こくそ

桐塑生地が乾く間の2~3週間。

次の工程には進めないので、旅にでも出掛けよう!!



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なんて余裕は無いので、、、

事前に抜いていた別の生地で作業は進みます。

余分な部分を削ったり、乾燥の際に出来た歪みや皹を同じ桐塑素材で補正します。

「こくそ」という工程です。

子供の頃から自然と耳にしていた言葉なのですが、万人に伝わる言葉なのでしょうか?

木工関係の仕事をしている人には馴染みがあるようで、漢字表記では「木屎」または「刻苧」だとか。

木工系の下地処理全般を表現する言葉のようですね。


この工程の時に表情の創造が始まります。

「頬を丸くしようかな?細くしようかな?」
「鼻はどうしよう?」
「口元は?」
「おでこは?」

この作業中は楽しむ様に心掛けています。

これまでの経験で手先は自由に動いてくれますので、頭を使って作業をしているといった感じです。

その創造の答えは、完成するまでは判りません。

思い通りに出来たり出来なかったり。
創造に反した意外な表情が出来たりなど。

この結果が有意義なので、今でも桐塑生地を使い続けている理由の一つです。









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